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CM好感度クロニクル(1999年10月度)


あの時代にヒットしたCMは?懐かしのCM好感度ランキングを振り返ります。

ボス電をコミカルに訴求するCMが首位

 サントリー『ボス』が2カ月連続でCM好感度総合1位に輝いた。会社員役の津田寛治が着メロの批判をしていると隣にいる上司の携帯電話の着メロが鳴り、青ざめるCMがヒット。『ボス電』のプレゼントキャンペーンを印象づけた。2位は味の素『ごはんがススムくん』で、キャラクターの“おおもりススム”の顔が巨大化し、麻婆豆腐の味について「すっごくとろぷるよ」などと答えるCMが好評だった。
 キリンビバレッジ『ファイア』はスティーヴィー・ワンダーの歌う『TO FEEL THE FIRE』をBGMに、永瀬正敏が出演するCMでスコアを伸ばし、前月度に続いて3位につけた。同社の『午後の紅茶』はおぼつかない様子でアイススケートをしていた小泉今日子が商品を味わう新CMを放送し、女性層の支持を集めた。
 ソフトバンクモバイル『JーPHONE』は藤原紀香が携帯電話でメールを送信するCMで多く得票。サントリー『モルツ』は唐沢寿明と鈴木京香が法廷で議論するCM、JR東海『京都キャンペーン』は紅葉に彩られた法然院を映すCMが快走した。ミツカン『味ぽん』は西田敏行が「3人に1人のお子さんが朝食をひとりで食べているそうです」などと語るCMを展開。アース製薬『ピレパラアース』は牧伸二が「♪あ~あ やんなっちゃった」とウクレレを弾き語るCM、三共『リゲイン』は佐藤浩市がごみ箱などにつまずいてしまうCMで票を伸ばした。
順位 企業名『銘柄名』代表作品名(出演者) CM好感度
1 サントリー/ボス「ボス電」篇(津田寛治/並樹史朗) 99P
2 味の素/ごはんがススムくん 「とろぷる」篇(おおもりススム) 55P
3 キリンビバレッジ/ファイア 「ネイティブアメリカン」篇(永瀬正敏) 47P
4 ソフトバンクモバイル/J-PHONE「中華料理店」篇(藤原紀香) 44P
5 サントリー/モルツ「草野球」篇(唐沢寿明/鈴木京香/筒井康隆) 41P
6 JR東海/京都キャンペーン「法然院」篇 40P
7 キリンビバレッジ/午後の紅茶 「アイススケート」篇 (小泉今日子) 39P
8 ミツカン/味ぽん 「ひとりの朝食」篇 (西田敏行) 38P
9 アース製薬/ピレパラアース 「手編みのセーター」篇 (牧伸二) 36P
10 三共/リゲイン 「前方不注意」篇(佐藤浩市) 34P
調査期間:1999年9月21日~10月20日、東京キー5局(好感獲得数:808銘柄)
調査対象:1000人
※銘柄別集計
※CM好感度が同率の場合、CM好感要因15項目の得票数と試用意向度、愛用持続度を総計した「総得点」によってランキングしています。
※企業・銘柄・作品名はCM総合研究所の登録名称であり、正式名称と異なる場合があります。

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